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くまとやまねこ

くまとやまねこ 作:湯本香樹実 絵:酒井駒子

(あらすじ・内容)

仲良しだった ことりが死んでしまい、悲しみに暮れるくま。
ことりの死を受け止め切れない くまは 
ことりの亡骸を小箱に入れて、肌身離さず持ち歩きます。
森の他の動物たちの励ましや慰めにも 心を閉ざし、
とうとう 家に閉じこもってしまうのでした。

何日か過ぎたある日、久しぶりに見る外は良いお天気で、
草は青々としげり、川はキラキラ光っています。 
そして、くまは みなれない 一匹のやまねこと出合います・・・。

(感想)

仲良しのことりの死と、その死を嘆くくまの、
悲壮なシーンからお話は始まります。

「昨日は君が死んでしまうなんて、知らなかった。
昨日に戻れるなら ぼくは何も要らない」


この くまのセリフは、大切な存在を突然失った者が
何度も何度も 思い 願う 言葉でしょうね。

哀れなくまが ことりの亡骸を小箱に入れ持ち歩くあたりは
我が子の突然の死を受け入れられずに 
心を病んでしまう親を連想してしまいました。
私は体験した事がありません。周りにも いません。
けれど、もし大切な我が子を失ったら・・と、想像すると

子どもの部屋を片付けたりできないだろうし、
使っていたものを捨てる事なんてできないでしょう。
もしかして どこかで生きているんじゃとか、
いつか帰って来るんじゃとか・・・。

くまの行動も、「死を受け止められない」故です。

受け止めるのは、自分でしかできない事。
励まされても、慰められても、叱られても・・・
他の人間に代わってもらう事は出来ません。

唯一 同じ体験をした人の言葉が 心に響くのでしょうか。

ことりが死んで どれだけ寂しかったのかを 
理解してくれるやまねこの登場で 
はじめてくまは ことりとの思い出を振り返り 
そしてことりの死を乗り越えようとします。

「死の悲しみ」に限らず、心に重いものを背負った時、
周囲の励ましや慰めも また負担になる時があります。

とことんまで 悲しみに付き合ってくれる存在がいれば、
救われる事もあるのではないでしょうか。

最後に、やまねこの友人について くまは何も聞きませんでした。
「きみもだろう?ぼくにはなしてごらんよ」
なんて ことは言わずに
ふたりで 生きていく道を朗らかに選んだくまに
ことりも 天国から微笑んでいるだろうと思います。

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「くまとやまねこ」のさらに詳しい情報は、
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くまとやまねこ
作:湯本香樹実 絵:酒井 駒子 出版社:河出書房新社

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コメント

らんさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございますhappy01
実は未だに トラックバックの仕組みがよく分かってない私なのですが・・「トラックバック野郎」で練習(?)したかいがありました。こうやって、来て下さる方がいるなんて、すごく嬉しいですhappy02

この作品は 子供だけでなく おとなでも楽しめる・・というか癒される絵本です。
ぜひぜひ ご一読下さいshine
切なくても優しい涙が流せるかもしれません。

コメントありがとうございましたshine

はじめましてhappy01
突然の訪問(とコメ)すみませんsweat01
トラックバック野郎さんのトコからやってきました

とてもステキな絵本ですねーっ
あらすじを読んだだけでうるうるきましたbearing
これはぜひ読んでみたいと思いました!

ブログもとってもかわいらしくていいですね
気に入ってしまいましたheart04
また見にきたいと思いますnote

mizzieさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございますhappy01
とっても嬉しいです。

この「くまとやまねこ」は最近読んだ中でも特に大好きな作品です。
悲しいだけでなく、最後に未来を感じる事の出来る終わり方なのも気に入ってます。

絵本は 短い中にも色んな事がぎゅっと詰まっていて、子供だけじゃなく大人でも 考えさせられることの多いものですね。

まだパパさんじゃないとのことですが、いつかお子さんに・・と考えるmizzieさん、きっと優しい方なんでしょうねconfident

コメントありがとうございましたshine


突然すみません。

niftyの「トラックバック野郎」ってトコ経由で来たんですけれど、貴ブログのお陰で、とてもいい本を知る事が出来ました。
僕が父親になった時、子供にも読ませたいな。って思います。

本当にありがとうございました。

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